予習 OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENのチケットが取れて嬉しくて予習に余念がない今日この頃です。現ツアーのセットリストやアルバムをランダムに聴いたり、最近のシングルをまとめてシングルオブチキンというプレイリストを作ったり。 いくつか感想をつらつら書いてみます。 「…

2023まとめ

今年最後の更新です。 今年はエレファントカシマシのステージを30年振りくらいに見られて幸せでした。会場で足元からエレカシの音が立ち上がってくるのを感じつつやっぱり好きだなあと思いました。 石森くんがツイッターを始めたことも嬉しかったのですが、…

エレカシ35

エレファントカシマシ35周年改めておめでとうございます。諸々感想書いていきます。 新曲「No more cry」「Hello. I love you」について 大河のフィナーレ感があるなと思いました。青年期の急流を経て広くゆるやかになった川辺に立つ人の、最後の海に辿りつ…

今更のオアシス

サマーソニック配信のリアム・ギャラガーを見て魂を奪われたので今更ながらですがオアシスの歌詞について感想を書いてみます。作詞はお兄ちゃんのノエルさんですね。 Don’t look back in anger について前々から思っていたのですが、slip と slide がキーワ…

スマホライトが照らすもの

コンサートにおけるスマホライト案件、スライダーズ5月3日武道館の話から入ります。 アンコール1曲目「のら犬にさえなれない」の演奏中に会場のあちこちでスマホライトがぽつりぽつりと灯りはじめました。 この曲は、「遊びすぎた夜」「うかれすぎた夜」…

「医」に携わる方々に心からお礼を

私はコロナは何も落ち着いていないと思っています。マスク、手洗い、換気、三密を避けるをずっと守っています。ウイルスに関して何の知識もない私は専門家の話に学ぶしかないと思っています。 私の仕事はお客様が存在するサービス業ですが、世の中で感染者が…

ロックの手拍子 表か裏か

ロックコンサートにおける手拍子について考察を少々。 BUMP OF CHICKEN の藤原さんが「若い頃に演奏を中断して手拍子を止めたことがあったが、手拍子自体は嬉しいけれど歌いにくかった。それを当時は上手く言えなかった」と今年のツアーで話されていたそうで…

宮本浩次の up & down

宮本浩次さんのバースディコンサートが6月12日に開催されますが、仕事でエントリーすらできなくて淋しいので歌詞の考察をちょびっと書いて気を紛らわせます。 宮本さんの歌詞は上下運動です。天と地と言ってもいいでしょう。 「明日への記憶」から 「鳥が影…

マスクと私 個人的判断の一事例

今回はマスクと私についてお話しします。 私は20代の頃からカバンにいつもマスクを常備しています。きっかけは、電車で酔っ払い集団と乗り合わせることがたびたびあり、お酒くさい空気を吸いたくないと思ったからです。 30代前半のある日、友人と夕飯の待ち…

ストリートスライダーズ 武道館 20230503

スライダーズ武道館の私的記録です。 「ロックコンサートにおける手拍子問題」スライダーズでも検証しました。そもそもこの話題を初めて知ったのは若い頃に聞いたラジオで蘭丸さんが話していたからです。私の中にこのテーマを植え付けたのはスライダーズなの…

エレファントカシマシ「yes.I.do」とアリーナツアー

「yes.I.do」とアリーナツアーの感想です。 yes.I.doというタイトルを見て私は真っ先にピリオドが気になりました。文法上は打たない場所なので意図が知りたいと思ったのですが、ラジオ出演2件でのお話によると、結論、深い意味はないそうで、宮本さんが気合…

「彼女は買い物の帰り道」

エレファントカシマシの「彼女は買い物の帰り道」と現在のツアー内容について語りますので、これから名古屋、大阪に行かれる方は読まない方がよいですよー! 有明アリーナに2日行きまして大変楽しかったです。ツアーそのものの感想は別途改めて書きますが、…

森鴎外「鶏」

「石田は常盤橋を渡って跡へ戻った。そして室町の達見へ寄って、お上さんに下女を取り替えることを頼んだ。お上さんは狆の頭をさすりながら、笑ってこう云った。 『あんた様は婆あさんがええとお云なされたがな。』 『婆あさんはいかん。』 『何かしましたか…

エレファントカシマシに聞いてみたいこと その2

あけましておめでとうございます。その2です。 ①2017年「A-Studio」出演について 2点ほど驚きました。ひとつは高緑さんの「(4人でずっと一緒にいるのは)当たり前だと思ってた」 は???!!!とファンになって最大級と言ってもいいくらいビックリしま…

宮本浩次ソロ活動の感想です

宮本浩次さんのソロ活動が一区切りつくとMUSICAのインタビューで読んだので、改めてふたつほど感想です。 ①ソロツアー中のインスタグラム「旅日記」を全部削除したことについて 私は基本的に誰のどういう行動も発言も「なんか理由があるんだろうな」と受け止…

エレファントカシマシに聞いてみたいこと その1

エレファントカシマシに聞いてみたいなと思うことを書きとめておきます。 2019年にファンに復帰してからあれこれ考えていたんですよ。 ①最初のアルバムに恋愛の歌がないのはなぜですか? たいへん俗な考えなんですが、女の子にキャーキャー言われる歌をうた…

米津玄師「KICK BACK」

久しぶりに米津さんの歌の感想です。最新の「KICK BACK」から。 「いつか見た地獄のいい所」「良い子だけ迎える天国じゃ どうも生きらんない」世間的にいわゆる悪い子が歌ってるのかなと思いました。自分は地獄に行くと思っていて「幸せになりたい 楽して生…

エレファントカシマシ2022野音

エレカシ2022野音の感想につながる話です。 2018年の30周年さいたまスーパーアリーナと2019新春をAmazon primeで見ていたのですが、どちらも宮本さんが泣く場面があってちょっと引っかかっていました。ライブに通い慣れているファンの方々のブログを読むとス…

宮本浩次「rain -愛だけを信じて-」

「rain -愛だけを信じて-」の感想を改めてちょっとだけ書いておこうと思います。 そもそもエレファントカシマシの歌は「男男俺俺行け行け」が主流に聞こえると思います。決して高圧的ではないのは、独白というか自分に対する叱咤激励のニュアンスが強くて、…

コーネリアス「Point」

コーネリアス「Point」の感想です。 このアルバムは聴いていて本当に気持ちがいいなと思いました。歌詞にストーリーもいわゆる「言いたいこと」もなく、言葉は完全に音として扱われている。音の形で語りかけてくるというか、何か音の話法?文法?文脈?があ…

歌うことが好きな君と

歌うことが好きな君と出会ったのは 僕らがまだ十にも満たない頃 うちに遊びに来ては椅子に乗って 流行りの歌を歌ってた 日曜日のデパートで一緒に飲んだクリームソーダの泡が こみあげる君への想いだと自覚したのは それから数年後 夏休みの昼寝がタオルケッ…

ナイチンゲール「看護覚え書」

今回はフローレンス・ナイチンゲールについて少しお話します。私は30代前半頃に伝記を読んで以来、ガチ&マジでナイチンゲールリスペクト人間なんです。 フローの考えで好きなところを著作「看護覚え書」から引用しますと 「責任者たちは往々にして、『自分…

宮本浩次「十六夜の月」

アルバム「縦横無尽」から「十六夜の月」の感想をやっぱり書いておこうと思います。 この歌は宮本くんの「今」なんだなと最初に聴いて思いました。歌詞に「ヤバイくらいに恋こがれ」というフレーズがありますが、「ヤバイ」という現代語が画期的なんですよ。…

映画館で映画を見るということ

今回はちょっと厳しい話です。映画関係者による性暴力が問題化されて改善に向けての努力も報じられていますが、映画館での痴漢撲滅も合わせて考えてもらえないかと思います。 私は20代前半に映画館で痴漢にたびたび遭遇したため、以降、映画館に行くのはやめ…

記憶を遡る

前回、音楽雑誌を読んでいた頃を思い出したので、思い出しついでにミュージシャンの発言で記憶に残っているものを書いておきます。文言は発言そのままではなく要旨としてまとめたものです。 「ファンは歌詞に感動しましたとは言うが、自分の音を聴いてくれな…

インタビューを読むということ

インタビュー記事を私がどう読んでいるか、備忘録的な話です。整理しようと思ったのは小山田圭吾さんの件をずっと考えているからです。件のインタビュー(ネットで読めるだけですが)とそれを受けてのネットの言説を読んでも小山田さんに悪い印象はまったく…

モンゴメリの恋

こんにちは、今回はモンゴメリのお話です。 NHK総合で「アンという名の少女3」が放送中ですが、第7話でダイアナとジェリー(カスバード家の使用人の男の子。ふたりは周囲に内緒で親密になっている)が本の感想を話す場面があります。ジェリーはダイアナほ…

君が咲かせた花は

君のいない東京は 今日も快晴で僕は少し寂しい 幸い仕事は忙しくて 一日中君のことを考えずにすむ 一時の不在だとわかっているのに それでも僕は寂しい 君の歌は人々を幸せにする 君の声は心の奥に届く 君が咲かせた美しい花は 今 世界を輝かせる 僕は僕の場…

コーネリアス「Mellow Waves」

音楽家についてはその人の音楽で語るのが本道だろうと思います。コーネリアス、小山田圭吾さんのアルバム「Mellow Waves」の感想を書きます。 「The Rain Song」がとても好きです。 ぽつぽつぽつ 雨が 歌う ぽつぽつぽつぽつぽつ メロディー 響く 段々窓の外…

松田聖子「未来の花嫁」

松田聖子さん「未来の花嫁」について語ります。作詞は松本隆さん、作曲は財津和夫さん。 1982年発表のアルバム「Candy」に収録されています。高校生だった私はクラスメートから借りて聴きました。当時は聖子ちゃんのアルバムが出るとクラスで貸し借りが飛び…