泣いた OF CHICKEN

4月25日、有明アリーナで BUMP OF CHICKEN にようやく会えました!

と思っていたせいかどうか、序盤の「メーデー」で涙が自然と流れ出てしばらく止まりませんでした。喜怒哀楽はそこには無く、音と自分だけしかなく、何かを思う間もなく泣いていたので泣き顔にすらなっていなくて、えっ、なんで??と不思議でした。

似たような経験を思い出したのですが、去年、初めてバレエを見にいった時に、オーケストラが演奏を始めた途端に同じように涙が流れ出てきました。演目はドンキホーテでしたが、是非とも見なければと思っていたわけでもなく、とりあえず何でもいいからバレエが見たいな、くらいの軽い気持ちだったのですが、考えるに、オーケストラ自体が思い出せないほど久し振りだったので「本物の音」を聞いた身体的な反応だったのやもと思いました。

理性よりも体が先に聞いた音。BUMP で泣いたのもおそらくそういうことだったのではと思っていますが、うーん、長年のファンの方たちも号泣するらしいのでまだ何かあるような・・・。

これは新たな命題です。「なぜ私は BUMP OF CHICKEN で泣くのか?」 これから数ヶ月か数年かけてまた考えてみます。

 

それにしても藤原基央はよく喋った。曲の最中に「君に会いにきた、俺たちが BUMP OF CHICKEN だ!」とか「君の声を聞かせてくれ!」とか隙あらば喋るというか、アンコール後もいろいろお話されていたけど「君が僕たちの古い歌を未来に連れてきてくれた」「君が生きている時代に生まれてくることができた僕らの歌は幸せだ」「生まれてきてくれてありがとう」などなど、名にし負う、音に聞く素晴らしい語りの連続だった。

普段もよく話すのでしょうか。なんとなく、子供の頃から考えていることを家族に話して聞いてもらってきたような感じがして、

「もっちゃん、お母さんはもっちゃんとお話しするの大好きだしお絵描きするのも大好きだけど、そろそろ夕ご飯の支度しないといけないからまた後で遊ぼうか。ね?」

もっちゃんがちょっとシュンとしたので

「あっ、じゃあ、えーと、お歌をうたおうか?もっちゃん、お歌も好きだよねえ。お母さんももっちゃんのお歌聞くの大好き。お料理している間歌ってくれる?」

もっちゃんは喜んで歌うんですよ。おかあさんのごはんー、おいしいごはんー、僕はハンバーグが好きー、カレーも好きー、ぜんぶ好きー(既にオリジナル)

(うちの子面白いけどほんとよく喋るわ。何考えてるかわかりやすいからいいけど、あっ、えっ、ハンバーグ作るんだっけカレー作るんだっけ。わー、ちょっと一瞬黙っててくれないかなー)

 

藤原さんの幼名はもっちゃんでしょうか、もとちゃんでしょうか。もっちゃんの方が面白いかなと思って採用してみました(ヤメロ)

 

藤原さんのみならず、チャマさんもヒロさんもよく話をするんだなあと新鮮でした。チャマさんが最初に「今日初めて来た人にも届くように演奏します」と言った時はほっとしたし、ヒロさんが話の途中で「まあいいか!」と強制終了した時は声出して笑った。ヒデちゃんは話さなかったけれど「かさぶたぶたぶ」の手拍子誘導の手が可愛くてちょっとときめいた。

 

家に帰って余韻に浸りつつ新曲「邂逅」を聴いたら「あっ、この声知ってる、この人たちの音楽を聞いたことがある」と親近感がぐっと上がったように感じました。藤原基央風に言うと、

 

君たちの音が 音楽が

私の耳を 鼓膜を振るわせたんだ

私の体には初めての声が 音が

心よりも先に飛び込んできた

まだうまく受け取れないかもしれない

追いつけないかもしれない

それでもまた約束をしたい

音楽を真ん中にして君たちと待ち合わせをしたい

私が会いに行くことが

君たちの音楽を聴いた証になるのなら

元気でも元気じゃなくても会いに行くからね!

バイバイ おやすみ

 

 

 

では、また!