2021-01-01から1年間の記事一覧

君が咲かせた花は

君のいない東京は 今日も快晴で僕は少し寂しい 幸い仕事は忙しくて 一日中君のことを考えずにすむ 一時の不在だとわかっているのに それでも僕は寂しい 君の歌は人々を幸せにする 君の声は心の奥に届く 君が咲かせた美しい花は 今 世界を輝かせる 僕は僕の場…

コーネリアス「Mellow Waves」

音楽家についてはその人の音楽で語るのが本道だろうと思います。コーネリアス、小山田圭吾さんのアルバム「Mellow Waves」の感想を書きます。 「The Rain Song」がとても好きです。 ぽつぽつぽつ 雨が 歌う ぽつぽつぽつぽつぽつ メロディー 響く 段々窓の外…

松田聖子「未来の花嫁」

松田聖子さん「未来の花嫁」について語ります。作詞は松本隆さん、作曲は財津和夫さん。 1982年発表のアルバム「Candy」に収録されています。高校生だった私はクラスメートから借りて聴きました。当時は聖子ちゃんのアルバムが出るとクラスで貸し借りが飛び…

永井荷風「濹東綺譚」「つゆのあとさき」

永井荷風「濹東綺譚」「つゆのあとさき」を読み終わり、只今「あめりか物語」を読んでいるところですが、少しばかり感想を書きます。要所をネタバレますので未読の方はそのおつもりで。 荷風先生は無条件で受け入れてくれる愛情を求めていたのかなと思いまし…

あいみょん「君はロックを聴かない」

今回は、あいみょん「君はロックを聴かない」について思ったことをちょっとだけ書きます。 あいみょんちゃんは声が好きでアルバムもいくつかipodに入れてます。この曲を聴いた時に「ああ、私のことね」とナチュラルに思いました。ロックバンドについてさんざ…

歌詞について聞いてみたいこと その4

歌詞について聞いてみたいこと。今回は忌野清志郎さんです。問いかけても答えは得られない以上、この世にいてもあの世にいても変わらないので構わず話しかけます。 ①ヘッセを読んでらしたと昔のインタビューで読んだのを覚えていますが、どの作品がお好きな…

宮本浩次「縦横無尽」

宮本浩次さんのアルバム「縦横無尽」の感想です。 「光の世界」と「rain 愛だけを信じて」がとてもとてもよかったです。 悲しい日々に byebye破れし夢が躍動してる賑やかな休日の午後俺は車を走らせてた消せども消えぬ想いととめどない ナウ・アンド・ゼンこ…

歌詞について聞いてみたいこと その3

歌詞について聞いてみたいこと。今回は奥田民生さんです。初めて言及するのでちょっと説明しておくと、同世代のバンドは20代の頃にそこそこ聴き倒したのでユニコーンも聴いていたのと、ユニコーンは少女漫画家さんのファンが多かったので特に印象が強かった…

歌詞について聞いてみたいこと その2

歌詞について聞きたいこと、何回かに分けて作詞者別に書いていきます。ファンからの一方的な問いかけでしかなく答えは永遠に得られないので、なぜその質問をしたいかも加えておきます。 今回は宮本浩次さん。 ①漫画はあまり読まないのでしょうか。少なくとも…

歌詞について聞いてみたいこと その1

今回は、「歌詞についてミュージシャンに聞いてみたいこと」を書き連ねてみます。なぜ作詞家ではなくミュージシャンなのかというと、バンドでもひとりでも音楽をやろうと思った方たちは作詞がしたくて始めたわけではないと思います。でも歌う以上歌詞を書く…

美味しいご飯

夏になると思い出す詩があります。 「飯」 千家元麿 君は知つてゐるか 全力で働いて頭の疲れたあとで飯を食ふ喜びを 赤ん坊が乳を呑む時、涙ぐむやうに 冷たい飯を頬張ると 餘りのうまさに自ら笑ひが頬を崩し 眼に涙が浮ぶのを知つてゐるか うまいものを食ふ…

Pale Blue の感想です

米津玄師さんの「Pale Blue」「ゆめうつつ」「死神」の感想です あなたが見据えた未来にわたしもいたい 鼻先が触れるくらいに あなたを見つめたい 「Pale Blue」のここが好きです。鼻先が触れるくらい、でも触れない距離感と恋心の表面張力がギリギリいっぱ…

浮雲男

こんにちは。今回はちょっと思い出話をしたいと思います。エレカシの話です。 SPICEのインタビュー https://spice.eplus.jp/articles/287583 で宮本さんが「ファンの人って、やっぱり孤独なんだよね。『エレカシって知ってる?』って言っても、知らない人が…

アイラブユーと歌う理由

こんにちは。宮本さんの新曲3つ「shining」「sha・la・la・la」「passion」についての話ですが、ちょっと別の視点から入ります 今回の件でツイッターでは「だから最近『愛してる』とか『アイラブユー』とか歌ってたんだね」という感想を散見し、失恋の傷と…

この恋は本物の恋だから・その2

みなさん、こんにちは。みなさんはお元気ですか?私は全然元気じゃありません。宮本くんに失恋したからです。もう何度目の彼女話で何度目の失恋だって感じですが、どこまで続くこの痛みと思いつつ、書きたいことがあって筆を取りました。 ツイッターの反応が…

モトちゃんと私

「一度きりの大泉の話」萩尾望都著を読みました。この本がどういう内容かという説明は省きます。今回は、少女漫画をあまり知らない方にはいろいろな前提を素っ飛ばした話になります。古いファンとしては今まで沈黙してきたことなので、そのスタンスを変える…

悪人が救われるということ

BUMP OF CHICKENの話です。 以前、「新世界」について書きました。2019年7月15日付https://higekuro.hatenablog.com/entry/2019/07/15/131349 歌詞の中の「なんだよそんな汚れくらい 丸ごと抱きしめるよ」がどうしても気になってずっと考え続けてきました。…

ずっと夢を見て今も見てる

自分の軸を立て直すシリーズ4。 前回に続いて歌詞をどう聞いているかの話です。私のストライクゾーンの方々について語ってみます。 最初は泉谷しげるさんから。「野生のバラッド」 野生のごとく 叫んでられたら このマチにも 用がなくなる ここにいる以上 …

私の頭の中の言葉と音

書きたいことを書いて自分の軸を立て直すシリーズ・その3。 私が歌詞をどう聴いて見ているかについて、とりとめないですが書き連ねていきます。 歌を聞く時は基本はぼんやり聞いています。先入観を持ちたくないので、何も考えずただ聞くだけです。 聞いてい…

槿の国のノラ

二月になりましたね。今回は韓国ドラマについて語ります。 最近見た中で印象に残ったのは「2度目の二十歳」(2015年)です。 チェ・ジウ主演で役名が「ハ・ノラ」。ノラ、つまり、これから「人形の家」をやりますよ、この主人公の自立の話ですよ、と宣言し…