エレファントカシマシの「彼女は買い物の帰り道」と現在のツアー内容について語りますので、これから名古屋、大阪に行かれる方は読まない方がよいですよー!
有明アリーナに2日行きまして大変楽しかったです。ツアーそのものの感想は別途改めて書きますが、今回取り急ぎツアーでも歌われた「彼女は買い物の帰り道」について語ります。宮本さんが、この曲を作った時は自分でも嬉しかったが反応があまりなかったとおっしゃっていたので、わかりましたおまかせくださいと思いましてございます。
まずは歌詞全文からです。
彼女は買い物の帰り道
誰かを思ってふと立ち止まり
真っ白に流れる浮き雲に
目の前を過ぎていく
小さな頃の思い出たちと
今を生きてく自分の姿重ねる
「でも私は誰かを愛してる」
投げやりな時間だけが過ぎる日は
目を閉じて心に話しかける
「私は何か間違ってるの?」
鮮やかな夕暮れに
たったひとつの願いをかける
「明日を誰かのために生きられるように」
きっと彼女は今を祈るのさ
毎日毎日心ぎりぎりミステリー
毎日毎日揺れてる心でイッツオーライ
「泣かない私は幻の中でまどろむ little girl
負けない心で立ち上がる・・・」
街はいつか夕暮れと心のシンフォニー
揺れる胸の奥の面影たちと
今を生きてく自分の姿重ねる
「でも私は誰かを愛してる 愛してる」
宮本さんの描く女性は一生懸命生きていて、つらくても負けたくないと思っていて、「誰かのために生きられるように」という高潔さを静かに抱いている。そして「誰かを愛してる」とは、まだ見ぬ誰かを愛する準備ができているということ。少女時代の幼い恋心からだんだんと成熟して大人の女性になった今、誰かにこの愛を与えたい、誰かと愛し合いたい、きっと出会えるその人に私のすべてを捧げたい。
宮本さんのソロ曲「rain」につながる女性像が2010年発表のアルバムに収められたこの曲に既に宿っていたのだと思います。宮本さんの瑞々しい文学性が顕著な掌編小説のような大好きな曲です。世間の反応は薄かったんですね。なんてことでしょう。見る目なかったのね。私がその頃エレカシを追いかけていたなら黙ってなかったのに。
今回のツアーでは、冒頭にエレファントカシマシのデビュー当時からの映像が時代を追って流れます。そこに重なる wish you were here の文字。君がここにいたら。つまり20代の4人がフィルムの中から観客に語りかけていることになる時制。ここに君がいたら、君の声が聞こえていたら、僕たちの売れなかった時代ももう少しはつらくなかったかもしれない。共に幸せな時間を過ごせたかもしれない。
そして最後に現れる曲タイトルと同じフレーズ
It’s only lonely crazy days.
唯一無二の、孤独でイカレた青春の日々。
私は不思議と泣きませんでした。今の彼らが格好良くて素敵だからです。オリコンチャートも動員数も今が最高&最大で末広がりのバンド人生。エレファントカシマシの幸せを願う者としてこんなに嬉しいことはありません。
ツアー後半も頑張ってね。愛する愛するエレファントカシマシの皆様へ。