さよならはもう言わない

今年最後の宮本話です。

最近一番テンションが上がったのは、宮本くんがananのインタビューで「昔、何していいかわからないから、ひたすら歩くだけというデートをしたことがあった」とおっしゃっていたこと!! https://ananweb.jp/column/ongakutusin/316370/ 

そうか、何していいかわからないから延々歩いたのか!と30数年来の謎が解けました!若い頃にこの話を読んで以来、変わった人だなと思ってたんですよ。あー、すっきりした!何していいかわからないって可愛いなあ、やっぱり宮本くん好きだなって思いました。

今年も宮本好き好き語りをしてきましたが、後半、ちょっと控えめになりました。カバーアルバム「ROMANCE」がアルバムチャート1位になって幅広い層に人気が出て、ツイッターを見ていると宮本くんに恋に落ちる人続出で、こうなると私は身を引くことを考えてしまうんです。新しくファンになった方たちの華やぎを尊重したいというか邪魔したくないというか、つい口をつぐんでどこかの影に隠れたくなるというか。

「今宵」がヒットした時も、それはそれは嬉しくて、やったーメジャーだ全国区だー!と喜んで、でも、これで私が愛さなくても世の中が彼らを愛してくれる、私のような糟糠のファンは身を引きます、それじゃ4人とも幸せになってねアデュー!という清々しい気持ちでエレカシの最前線から2、3歩下がったんですよ。好きではあるので、情報を遮断したわけではなく、遠くから垣間見る感じでした。

今回はアデューはしませんよ。でも、世の中がこれだけ宮本くんを愛しているのを見ると、別に私が好き好き言わなくてもいいかな・・とふっと考えてしまうんです。私の本質はエレファントカシマシの幸せを願う者で、エレカシの本当のさいわいのためならばこの身が燃えてさそり座の赤いアンタレスになっても構わないとさえ思いますので(銀河鉄道の夜・改)、宮本くんが嬉しそうに歌っている姿を見たらそれだけでもう十分、これ以上私ごときが何かを語る必要などないと思ってしまうんです。

今はそんな自分の性格に流されずに、なんとか頑張ってここで書いていこうと思ってます。マザーテレサの言葉を借りると、ファンのエレカシ愛でできた広い海があるとして、私は大海のほんの一滴にしか過ぎないのですが、私がいなければ一滴分だけエレカシ愛が欠けることになる。それは嫌。エレカシ愛の海はどこまでも広がって欲しいので、ささやかな一滴ですが愛を語り続けます。

ところで、宮本くんは世界は目指さないのでしょうか。日本のチャートで1位になったから世界の音楽好きが注目してますよね。宮本くんの声に圧倒されて興味が芽生えてオリジナル楽曲に進む人々が今発生していると思います。歌詞の文学性はヨーロッパで受けそうに思います。特に初期の内省的な歌詞はフランス人とか好きそう。と、勝手な夢を見る私です。

 

ソロ活動について、ネットでファンのいろんな考えを読んで面白かったので、私の考えも書いてみますと、あのう、私がやりたいことをやればいいと思うのは宮本くんだけではないです。冨永くんも高緑くんも石森くんも、それぞれやりたいことがあればおやりになればいいのでは、と私は思っています。各自ソロ活動してもいいですよね。アルバム出してもいいし、コロナが収まったら海外のライブハウスにひとりで行って現地のミュージシャンと演奏してくるとか、音楽活動でなくとも、エルサレムに巡礼に行きたいとか、北極点に到達したいとか、どういう未来だってありうると思うんです。で、4人ともそれをエレカシの活動と同時進行でお願いできたら嬉しいです、と言葉は丁寧ですが割と素人言いたい放題なことを思ってます。

この発想の前提は、エレカシはどうあっても無くならないと思っているからなんですが、人は皆いずれ死ぬということで言うと、4人もいつかこの世から旅立ちますよね。それでもエレカシは無くならないという意味です。エレファントカシマシというのは実在するバンドでありつつ、ひとつの概念でもあるので、エレカシの歌とともにずっと存在し続けるんですよ。美しいという概念が無くならないように、エレカシの歌を聴くことで生まれてくる様々な感情がエレファントカシマシという存在を生かし続けるということです。この軸が私の中にあるので、ソロ活動でもなんでもお好きになさいませ、と思えるのです。

でも、エレカシってほんとに仲良かったんですね(おまえはホントにファンなのか)。宮本くん以外喋らないからそれぞれの考え方がわからないので4人の関係性については推測もしてこなかったんですよ。できなかったというか。仲が悪かったらソロ活動をする上で宮本くんがこんなに苦悩しないだろうなとようやく受け止めました。

更に言うと、私は冨永くん高緑くん石森くんがどんな声でどんな風に話すのか知らないです。石森くんはたまに声を聞くけど、人となりがわかるほど長くは聞いたことがない。ドキュメンタリーがあるそうですが、そこではお話しなさっているのでしょうか。もう最近は知らないままでも面白いかなって思ってたりします。こんなに好きなあの人の、声を私は知らない、ってなんか少女漫画っぽいですよね。

 

 

こんなに好きなあの人の

声を私は知らない

遠目に見るだけの私の恋

いつか聞くことはできるのでしょうか

私の耳がどれだけあなたを求めていたか

体中にその声を響かせる日は来るのでしょうか

 

 

 

うーん、エレカシだと言葉を歌わせやすいなー。4人とも大好きです。よいお年を!