プレイリストふたつ

私は音楽はほとんどipod touchで聴きます。10数年前に買って、当初はNHKハングル講座と韓国ドラマのサントラやkpopをよく聴いてました。アルバムの曲順で聴くのが好きなのでプレイリストはほとんど作ってなかったのですが、ちょっと思い立ってエレカシのリストをふたつ作ってみました。

最近、エレカシを聴くと眠くなるんですよ。なんか安心して気持ちよくて。アルバム「Wake Up」だと5番目の「神様俺を」あたりで「おとうさんたち(4人)、お歌をありがとう(ぐっすり)」って感じです。おとうさんが4人くらいいると心強いですよね。好きな男性に父性を求めるのも乙女ゴコロなのですよ。

それで、どうせならと思って、まず子守歌っぽい静かな曲のリストを作りました。

 

「夜の道」

「秋―さらば遠い夢よ―」

「冬の朝」

「月夜の散歩」

「風」

「涙」

「傷だらけの夜明け」

「約束」

「七色の虹の橋」

 

タイトル「m(宮本)g(がなら)n(ない)リスト」。9曲、35分。

静かでしっとり染み入る曲ばかりで、眠れ・・・るかと思いきや、なんか素敵な男の人が素敵なことを素敵に歌ってるるるる!!!!とコーフンしてしまって眠れなくなりました。難しいですね。

 

もうひとつは、角川ビギナーズ・クラシックス古今和歌集」を読んでいる時にヒントを得ました。

解説のところで古今和歌集の配列が説明してあって、春夏秋冬の季節歌に始まり、賀歌(お祝いの歌)、離別歌、羇旅(きりょ)歌(旅先で詠む歌)、物名(もののな)(物の名前を詠み込む)、恋歌(恋愛の始まりから終わりまでを順に並べる)、哀傷歌(死んだ人を悼む)、雑歌(ぞうか)(雑多なテーマの歌。嘆老、遁世、無常などが主)、雑躰(ざってい)(三十一文字でないもの、王朝の美意識からはずれるもの)、そして最後は大歌所御歌(おおうたどころのおんうた)(神事に関わる歌)。

エレカシの曲をこの考え方で並べてみると面白いかもと思ったんです。

エレファントカシマシ古今和歌集」(うーん、ちょっとタイトルいまいち)

 

「桜の花、舞い上がる道を」(春)

「今宵の月のように」(夏)

「夜の道」(秋)

「冬の朝」(冬)

「彼女は買い物の帰り道」(愛を求める歌)

「ハナウタ~遠い昔からの物語~」(順調な愛)

「笑顔の未来へ」(これもラブラブ)

「リッスントゥザミュージック」(別れの気配)

「七色の虹の橋」(終わった恋の思い出)

「孤独な旅人」(ここから4つ旅の歌)

「永遠の旅人」

「旅」

「旅立ちの朝」

「風」(旅に出て風に吹かれるイメージでここに)

「風と共に」

「涙」(泣くのも大事なテーマ。ひとつ入れとく)

「神様俺を」(神事?神様との対話)

「約束」(最後はこれにしたかった。私の好み)

 

18曲、1時間17分。古今和歌集の配列のままではなく、春夏秋冬→恋の歌の順の方がいいかな、とか、私の好みと勘でざっくり作りました。季節の歌は他にもいろいろあるので、その時の気分で入れ替えてみても面白いかもしれません。

「嘆老」は「Easy Go」だと思うのですが、嘆いてはいないよなーと思って入れませんでした。老いはわかっているけど、それでも行くぜ俺はやるぜ、が宮本節というか。

恋歌5つは、百人一首で言うと、56番から62番の和泉式部から清少納言までの華やかな女性歌人のあたりをイメージしてつなげました。

楽しかったー。すごいですよね、エレカシ。ひとつのバンドで古今和歌集作れるんですからね。私の愛情と敬意を込めて編んだリストをお楽しみくださいましたら幸いです。

 

 

 

ではまた!